ピアニスト廣田ゆりの部屋

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ストックホルムでワルツを

数年前、新宿のダイニング・バーの仕事のとき、「waltz for Debby」を弾いたら、
「スウェーデンの曲を弾いてくれてありがとう!」と、
ガタイのいい外国人観光客のオジさんに突然感謝されたことがあります。
・・・あなたがスウェーデンから来てたことは私は知らなかったけど、
そうか、この曲、スウェーデンでは自分の国の音楽と化しているのですねえ、
と感じいりました。

その方の勘違いの原因と思われるのは、スウェーデンの歌姫
Monica Zetterlund版の「Waltz for Debby」。
ジャズシンガーのみなさんはいざ知らず、
ジャズピアニストでビル・エヴァンスのファンなら、だれでも知っている(と思われる)一枚です。
エヴァンスの歌伴アルバムは珍しいから、貴重なのですが、
しかし、なぜスウェーデンの歌手と?
しかも歌詞はスウェーデン語で歌われている不思議。
なんだかいい感じだから、時々取り出して愛聴しているんですけど。

そのナゾ(?)を解明すべく、
最近封切られた「ストックホルムでワルツを」を、有楽町の小さな映画館で観てきました。
昼間は電話交換手でシングルマザーの兼業ジャズシンガーのモニカが、
なぜ母国語をのせてジャズを歌うようになり、
どのような経緯でついにエヴァンスとの共演を果たすか、といったストーリーが
数々の音楽シーンとともに描かれています。
このお話が真実なのかどうかはわからないけど、
全編ファッショナブルで、主演女優さんが美人で歌がうまくて、と~っても素敵でした。
(モニカ自身の内面キャラはあまりファッショナブルではなかったけど、
そのへんを深く追求するのは映画の目的ではなかったみたいで。。。)

特によかったのは、ジャズは英語でなきゃ、といわれる中で、
自分の表現を求めて、スウェーデン語の詩を歌にのせるところ。
特に、「Walking my baby back home」や「Take five」にのっている歌詞は
もとの英詞の直訳ではなく、翻案ともいうべきものなのですが、
響きも内容もホントにすばらしくて、
私は字幕を読みながら、泣いてしまいました。
これを映画館の音響で聴くだけでも、観にいく価値はあると思います。
そして、昼間働きながらジャズシンガーを続けているみなさんも、身につまされる描写が多数あると思います。

それにしても、言葉の響きとリズムを大切にすれば、
日本語でジャズ、っていうのもアリなんじゃないかと、
改めて感じました。


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コメント

未だにジャズは英語じゃないと、とかいう人いますねぇ。
私は戦前戦後の日本語ジャズ好きですが。

  • 2014/12/03(水) 21:37:39 |
  • URL |
  • サスケハナ #-
  • [編集]

サスケハナさま

なぜそうなったのでしょうね。ほかのジャンルは割と日本語をとりいれていると思うんですが。。。

  • 2014/12/03(水) 23:39:07 |
  • URL |
  • ヒロタ #-
  • [編集]

いい情報ありがとうございます。そういうバックストーリーがあってあのアルバムができたんですね。観に行こうかな。

  • 2014/12/03(水) 23:40:10 |
  • URL |
  • jvocal #-
  • [編集]

jvocalさま

あのアルバムをご存じの方には、ますます!オススメですよ~v-32

  • 2014/12/04(木) 11:11:21 |
  • URL |
  • ヒロタ #-
  • [編集]
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廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズピアニストとして都内ライブハウスに出演しつつも、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、エキゾな「モスランズ」、ビッグバンド「Gentle Forest Jazz Band」のCD、ライブに参加するなど、
    ユニークな活動を続けている。

    「古本屋のワルツ」に代表される、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

      現在はバイオリンとコンガを主軸としたライブシリーズ「超素敵音楽会〜月夜の散歩」が好評。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリ~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    レッスンもいたします♪
    生徒募集中。
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