ピアニスト廣田ゆりの部屋

ジャズピアニスト廣田ゆりのサイト。

最近、よりによってソレ?!

という選曲に凝っています。

キャンディーズの「年下の男の子」とか
「ウルトラマン」のテーマとか。
ピンクレディの「UFO」とか。

今、日本で「ジャズ」を演奏する場合は、
「スタンダードナンバー」と呼ばれる、アメリカの古いミュージカルの曲(大好き!)を素材に求めることが多いのですが、
それだと、ジャズファン以外にとってみると、「オレの知っている曲」ではないことがほとんどです。
じゃあ、なるべくみんなが知っている曲、ということになると、「フライミートゥザムーン」とかオズの魔法使いの「虹の彼方に」など、かなり限られた選曲になってしまいます。

思えば、ジャズ全盛時代のジャズメンは、当時の「流行歌」であるミュージカルのナンバーを
自分たち流にアレンジしてやっていたわけで、
それは、はじまりは、「オリジナルばっかりやってないで、オレが知っている曲もやってくれ」というお客様のリクエストだったかもしれませんが、
そのうち、演る方にとっても、聞く方にとっても、
「オレの知っているあのメロディを、こんなふうに新しく料理しなおしている(されている)!」という驚きを面白がる、という新しい楽しみにもなっていったのではないかと思います。

まあ、楽器奏者にしてみれば、アドリブは自由にできるから、何の曲をやってもいいわけなんですが。
でも何やってもいいわけなんですから、
ジャズがぴちぴちのニューウェイヴだった時代のひそみにならって、
自分のルーツになじみのあるメロディを素材にとってやってみようかな、と最近思うようになりました。

今、ちゃくちゃくと準備中ですが、少しずつ、毎日の仕事の中でも小出しにしています。

「年下の男の子」は、
田中好子さんが亡くなった時に、
「スーちゃんがこれを歌っていたときは、僕は彼女より『年下の男の子』だったのに、これからはずっとスーちゃんの年を追いこしていっちゃうんだなあ。。。」としみじみしていたお客様の話を聞いて、
彼女のことを追悼する「年下の男の子」のイメージでアレンジしました。

「ウルトラマン」は、
アメリカでは生身で24時間戦ってしまえるヒーローがいる昨今、
せっかく変身したのに3分間しかもたない正義の味方を、毎週わくわくしながら応援していた、昔の日本のベルエポックへのノスタルジーをこめて。

私にとって思い入れのあるメロディが全世代に通用するとは限りませんが。
でも演奏したあとに、
「また次も聞きたいです」
「ウルトラマン、毎週楽しみだったんですよ~」
「実は私、ウルトラの母に似ているといわれたことがあるんです」(某ボーカリストさんw)

など話しかけてくれる人が増えたということは、やはり、何か届いたものがあるのでしょうか。


それにしても、ジャズメンのすごいところは、
こうしたアレンジをつくって、
アレンジ、とはいっても、ほとんどキメのおたまじゃくしとか書いていない状態の譜面を渡すのに、
「こんな感じで」
とか説明すると、それぞれのやり方はあるのですが、イメージをふくらませていい感じで演奏してくれるところです。
あまり普段演奏しないタイプの選曲だから定石はなく、
しかも原曲のイメージが強いから、やりにくいと思うのですが、
みんな思ったよりはるかにフレキシブルに音楽をとらえているのですね。
あらためてスゴイなと思いました。


ちなみにそうやってコツコツためたアレンジを、
まとめてどばっと演奏してみようという企画がコレ↓。

♪廣田ゆりピアノトリオ
10/26(水)高田馬場サニーサイド(03-5272-6119)
 19:30~
 廣田ゆり(ピアノ)佐藤有介(ベース)野村綾乃(ドラムス)

オーソドックスなジャズのスタイルをとりつつ、いろいろ遊んでみる予定です。
「歌謡曲のカバー」が目的ではないので、いろんなジャンルが混ざっています♪














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コメント

面白そう! 26日行けるといいな。

  • 2011/09/07(水) 23:25:30 |
  • URL |
  • sak #eiCO/8sI
  • [編集]

ぜひぜひ♪

来てくださいませ~v-17

  • 2011/09/08(木) 12:10:06 |
  • URL |
  • ヒロタ #-
  • [編集]
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廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズピアニストとして都内ライブハウスに出演しつつも、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、エキゾな「モスランズ」、ビッグバンド「Gentle Forest Jazz Band」のCD、ライブに参加するなど、
    ユニークな活動を続けている。

    「古本屋のワルツ」に代表される、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

      現在はバイオリンとコンガを主軸としたライブシリーズ「超素敵音楽会〜月夜の散歩」が好評。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリ~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    レッスンもいたします♪
    生徒募集中。
    Contact
    hiro-yuri@m3.dion.ne.jp
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