ピアニスト廣田ゆりの部屋

ジャズピアニスト廣田ゆりのサイト。

昨日のサニーサイドはどうもありがとうございました。
春なので、新曲オリジナルなどもやらせていただきまして、みっちり12曲+アンコール。
オリジナル&エリントン、若干の小唄系スタンダード、とりまぜて聴いていただきました。
来てくださった皆様、感謝します~♪

ところで。
先日とてもよいものを見たので、ご報告を。
先日横浜に、あるイベントを見にいきました。出演者(複数)はそれぞれ面白かったのですが、中でも「おやつテーブル」という女性4人組のダンスユニットが印象的でした。

年齢もばらばら、経歴もばらばらの4人がどうして出会ったのかわかりませんでしたが、
そして、ダンスに関しては素人の私ですが、
めちゃめちゃスイングしている!yeah!!
とう感じだったのです。
(スイングはジャズメンの賞賛のフレーズで、この人たちがスイングダンスやってたわけじゃないんですよ)

4人は、三角巾にコート、長靴、赤い手袋という、ロシアの朝市のおっかさんという格好で、たぶん踊りは前衛系。でも楽しくてシンプルな前衛系。
お買いもの帰りに紙袋をたくさん持って振り回して踊る(音がジャカジャカする♪)とか
スーパーの袋にキャベツ入れたのを持って踊る(音がシャカシャカする♪)とか、
赤ちゃんを背中におぶったまま踊るとか。

!!!この、赤ちゃん(たぶん自分の)をおぶったまま踊るっていうのがスゴいインパクトでした。
人形じゃないのよ?!本物です。
赤ちゃんは泣きもしないで、おかあさんの踊りにあわせて手をふりふり。足をふりふり。
こんなの初めて見たよ~。

イベントテーマは「A Woman is a Woman is a Woman.」で、
この4人が見せる「普通のおっかさんの日常」の踊りはかっこよくて切なくて、とても素敵でした。
もう一度みたいなあ、コレ。

と、興奮していたら、一緒に行った友達が、
「何がすごいって、半年したら赤ん坊が成長しちゃうから、もう同じものは見れないってことだよね」

確かに。
ってことはとっても貴重なものを見せていただいたんだなあ。

でも、考えてみれば、赤ちゃんほど成長が顕著ではないにしても、私たちはみんな日々変化している。
昨日とまったく同じことができると思うのは、錯覚で、
同じことをやっているつもりでも、そうではない。

わけだから、すべてのライブは赤ちゃんを背負って踊っている彼女と同じく、貴重なものなのかもしれません。あの時出したあの音も、同じと思っているあの曲も、日々違っているはずなのだから。
そういえば、エリック・ドルフィー先生も
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. "
「音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない」
と言っているではありませんか。

CDがあるから、DVDで見れるから、と生の現場にでかけない向きも多いみたいですが、ライブの現場、生の現場、というのは得難い経験で、かけがえのない瞬間の集大成だと思います。これを経験しないのは勿体ないです。
もちろん、これは、自分へのさまざまな自戒をこめて書いているんですが。。。



折しもその日、イベントあとに飲みに行った野毛のバーが「ル・タン・ペルデュ」
パリにパントマイムの修行にいってたというマスターが開いたそのお店は、古い教会のものだったという扉と古い木のベンチシートがあって、なんだか外国の港町の裏通りにありそうなバーでした。
吉田篤弘さんの小説に迷い込んだような感じ。

「ル・タン・ペルデュ」は「Le temps perdu」(失われた時)っていう意味だって気がついた時にはもうべろべろでしたが...。

「鮮やかな瞬間のマジック」に酔いしれた不思議な一日でした。。。
関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

再現性の無い一瞬

ぼくも、おとといから瞬間に立ち会った興奮が、
まだ醒めない。

くわしくは↓見てね。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1678425225&owner_id=4204530

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1678852796&owner_id=4204530&org_id=1678425225

あ、ついでにこれも見て(笑)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1676844716&owner_id=4204530

明日から、また北京で~す。

  • 2011/02/24(木) 22:24:57 |
  • URL |
  • ikko #-
  • [編集]

ひゃ~

ぶったまげました。。。
北京ゆきを延期してまで見に行った甲斐がありましたねえ~。

今度こそ、気をつけていってらっしゃいませ~。

あ、mixiみられない方は、シャリース(CHARICE)でyoutube検索を!

  • 2011/02/25(金) 01:43:49 |
  • URL |
  • ヒロタ #-
  • [編集]
このページのトップへ

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ

トラックバック

FC2Ad

Information

廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズピアニストとして都内ライブハウスに出演しつつも、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、エキゾな「モスランズ」、ビッグバンド「Gentle Forest Jazz Band」のCD、ライブに参加するなど、
    ユニークな活動を続けている。

    「古本屋のワルツ」に代表される、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

      現在はバイオリンとコンガを主軸としたライブシリーズ「超素敵音楽会〜月夜の散歩」が好評。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリ~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    レッスンもいたします♪
    生徒募集中。
    Contact
    hiro-yuri@m3.dion.ne.jp
    (ハイフンをとってご連絡ください)

Search

Calendar

09月 « 2017年10月 » 11月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

 

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
1657位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ジャズ
70位
アクセスランキングを見る>>

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する