ピアニスト廣田ゆりの部屋

ジャズピアニスト廣田ゆりのサイト。

テレビでみた「洋服の青山」のコマーシャル。
店舗地図が放映されていて、あ、これって今は割と珍しいことだなあ、と思って見てたら、目印になっているよその店舗名に「さん」がついていました。「ローソンさん」とか、「ゴルフグッズの○○さん」とか。

OL時代、よその会社などに電話すると、最初は相手の会社を「御社(おんしゃ)」(スゴい言葉だ)と呼んでいて、担当者と仲良くなってくだけてくると、「○○銀行さんは、」とか「さん」づけで呼んだりしていたものですが、地図にも「さん」づけっていうのは、なんだかほほえましいような、丁寧すぎのような...?
 でも「青山さん」のその該当店舗のスタッフにしてみれば、近所の付き合いのあるお店で、ふだん買い物もしているかもしれないし、呼び捨てにするなんてめっそうもない...という気持ちが地図上の「さん」づけにつながったのでしょうね。
 どこまで「さん」をつけるのか、その線引きがむずかしい...。

としばらく悩んで思い出したこと。
それこそ「御社」時代にジャズピアノを教わっていた師匠に
「テレビでナベサダ見たんですよ。好きです~」と話したら、
「ああ、貞夫さんはゴキゲンだよね」
と返されて、やや気まずいような、でもその言い方めちゃめちゃカッコいいなあ、と思った覚えが。

でも、すぐに自分が「貞夫さん」と呼ぶのも逆に恥ずかしいなあと思ったから、直さなかったけど。

今はまわりのミュージシャンはみな「日野さん」「貞夫さん」と呼ぶ人ばかりで、私も、「彼は日野さんのとこでボーヤやってたらしいよ~」とか当たり前に使ってたりします。
 いえ、別に私がグレイトな人に近づいたわけじゃなくて、たぶん業界の「内側」にいるってことなんだと思います。意識が変わったっていうか。

 そういえば、昔ジャズ研にいたときも、
私「ソニーリンズっていいですね」
先輩「ロリンズは最高だよ」
(イントネーションの違いを大文字で表現してみました)
私「(真似して)あ、トランペットだったらデイヴィスも好きです。」
先輩「誰だよそれ」
ということがありました。
 詳しくなるとイントネーションが変わるばかりか、ロリンズは苗字で呼ぶけどイルスはファーストネームで呼ぶ、などの、業界(この場合はジャズファン業界)の独特の作法がここにも...。


たぶん、言語関係の勉強をしてたんで、こういうことに妙に神経質だったんだと思うのですが、そこでまじめに学問に目覚めていたら案外面白い研究ができていたかもしれません。

ちなみに、今だからいうけど、「おんしゃ」ってヘンな言葉だと思う。私はキライ。


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御社か貴社か?

「御」と「貴」の使い分けは、なかなか面白いです。

「御前さん」「貴様」はいいけど、「貴前」とか「御様」はないです。

書き言葉ならば、御社も貴社も使えるけれど、
話し言葉では御社しか使わないですね。
ときどき若造が話し言葉で「貴社」と言っているのを聞くと、
不慣れな敬語を聞いたみたいで、
聞いているこっちの方が恥ずかしくなります。

社内のメールなどで、僕も他人行儀に「貴部」
という言葉を使うことがありますが、
先日、若手社員が「御部」って言葉を使ってきたときには、
思わず噴出してしまいました。「おんぶ」って何だよ(笑)

  • 2009/10/31(土) 01:48:06 |
  • URL |
  • 村山伝兵衛 #ulYx6Mu6
  • [編集]

さんづけ運動

古きよき横並び出世の時代は過ぎ、いまや実力主義の時代。
入社当時はお互いに「呼び捨て」だった同期入社の人間が、
とっとこと部長になったり、取締役になったり。
課長の僕が、部長の山田君を呼び捨てにしたり、
「山田君」なんて呼んでいいものか、
なかなか難しいです。

というわけで、社内では「さんづけ運動」なんてものが
始まって、「社長も田中さんと呼ぼう」といった次第になります。

以前、配属された部署にいた事務職は、
おおむかし、社長が新入社員として配属された部署にもいて、
新人だった田中社長を手ほどきした大ベテラン。

社長のことを「一郎ちゃん」と呼んでいました。

  • 2009/10/31(土) 02:06:24 |
  • URL |
  • 村山伝兵衛 #ulYx6Mu6
  • [編集]

だいぶおそいレスですみません~。

「おんしゃ」よりは「きしゃ」のほうが好きな響きだけど、そうか使われないのですね。

「おんしゃ」は恩赦って聞こえるし、「きしゃ」は汽車ってきこえるのでどちらにしてもヘンな気はしますが。
でも、その格式ばった感じが、オフィシャル感というか仕事の緊張感の演出につながるのでしょうね。

社長さんのことを「ちゃん」づけするなんて、「釣りバカ日記」みたいです。
。。。と書いてから思ったけど「社長」に「さん」づけすると別な世界のオフィシャル感がただよいますね。でもって「長さん」てアクセントをずらすとさらに別な世界へいってしまいますねえ。

日本語ってむずかしい。

  • 2009/12/02(水) 10:31:49 |
  • URL |
  • ヒロタ #-
  • [編集]
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廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズピアニストとして都内ライブハウスに出演しつつも、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、エキゾな「モスランズ」、ビッグバンド「Gentle Forest Jazz Band」のCD、ライブに参加するなど、
    ユニークな活動を続けている。

    「古本屋のワルツ」に代表される、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

      現在はバイオリンとコンガを主軸としたライブシリーズ「超素敵音楽会〜月夜の散歩」が好評。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリ~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    レッスンもいたします♪
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