今日は浦和のロイヤルパインズホテルの夜景の美しいバーラウンジで、ギターの加藤泉さんとデュオでした。この方は伴奏がホントに達者で、ベースとギターが両方いるかのような自由度でしたが、加えて私はひそかに「カウンターラインの魔術師」と呼んでいます。テーマのメロディ弾いているときに、後ろでつけてくれるカウンターラインが絶妙なのですよね。こういうことがとっさにできるって、すごい。
話変わって、小川洋子さんの小説「博士の愛した数式」。昨日のソロピアノの休憩時間に購入。45分2回の休憩時間と帰りの電車の中で読みきってしまいました。ああ目に悪い。大江戸線の中で思わず泣いてしまいました。ああ恥ずかしい。
80分しか記憶のもたない老天才数学者が主人公で、緊張したり何か大事なことを言いたいときに、つい数学の話をしてしまう、という設定にまず引き込まれます。そして、読み進むにつれて、この人が語る数式は、この人の生きている世界への愛なんだということが伝わってきて(涙)....ベタな感想ですみません。恩田陸さんといい、川上弘美さんといい、江國香織さんといい、最近女性の作家が自分のツボです。
数学者がこうなんだから、ミュージシャンはましてや、ですよね〜。というかどの分野でも「究めた人」は仕事で愛を語るのでしょうか?そういえば、昔友人が「ミュージシャンは天使の職業だっ」と言い切っていました。それからパブロカザルスが「仕事は生命への挨拶だ」と言っていました。なんだか敬虔な気持ちになりました。

