ポーラ美術館の方は、目玉がルノアールの少女像なのですが、初々しい美しさが匂いたつような素晴らしい作品でした。で、それを見ながらふと思い出したのは「青い小魚」。
私の実家にはルノアールの複製画があり、私が子どもの頃にはピアノの上にそれがかかっていたので、よく眺めた覚えがあるのですが、いつも不思議に思っていたのは、「なんであの子は頭にサカナをくっつけているのだろう?」
件の絵画は「青いリボンをした髪の長い少女像」(正確なタイトルは知らないのですが)で、おそらく3人の娘をもつ私の両親が「女の子らしく育ってほしい」という思いをこめて飾っていたと思われるのですが、私には女の子の頭の青いリボンがどうしてもサカナにしかみえず、その不可思議ばかりが気になってしまい、だから今でもルノアールの少女像をみると、なぜか「青い小魚」を思い出すし、逆に「青い小魚(ウメイロモドキとか?)をみると、ルノアールを思い出すのです。両親の狙いとは若干ずれたスリコミがされちゃったわけです。
それで思いだしたのですが、もうひとつ、子どもの頃にやった勘違い。
「はなのすきなうし」というスペインの絵本があるのですが、その冒頭で「はなのすきなうしはコルクの木の下で昼寝をするのがだいすきでした」というシーンがあって、ワインのコルクが鈴なりになっている樹の下で牛が寝ている絵がついていました。まあ、冗談で書かれた絵だったと思うのですが、私はコルクというのはその絵に書かれたとおり、ワインの栓の形で木に実るものだとつい最近まで本気で信じていたのです。絵本の教育効果(?)は侮れません。
今日見たドイツの絵本作家のミヒャエル・ゾーヴァの原画展は、そういう意味では「おいっっっ」とつっこみたくなるような絵で一杯でした。うさぎの王子様が「ヒョウがら」のパンツはいているし、ペンギンは空を飛ぶし、ブタは走り幅跳びが得意だし....。今になってみると、ホントのことが書いてあるより、そっちの方が楽しいけど。
他にも、「空耳シリーズ」で、有名な歌の一節を聞き間違えたとおり絵画化したものなどは、ドイツの歌だから元ネタは不明だけどかなりシュールな世界でした。これってつまり「うさぎ美味し」とか「眠る杯」(BY 向田邦子)とか「重いコンダラ」とか、そういうことなんですよね.....?

