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ピアニスト廣田ゆりの部屋

ジャズピアニスト廣田ゆりのサイト。

News!
1/17(火)ピアノトリオいたします!@高田馬場サニーサイド with 大表秀具(ベース)岡田朋之(ドラムス)19:30〜¥3000+オーダー


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CD「ノミのサーカス」発売中です♪

わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)

カズオ・イシグロの本を勧められたのは、
前世紀の終わり(!)頃、私がまだ会社員だった頃です。
全ての努力が空回りするのを、酒と六本木で癒して、通勤していた頃。
国際電話(!)で度々説教を食らっていた頃。。。
国際電話かけてまで怒りをぶつけたい対象だったのかと思うと頭が痛くなりますが、
今ではさすがに別の見方もできるようになりました。

で、ある時、海外出張で行った先で、
件の説教駐在員と顔を合わせ、
仲良く。。。なる前に、泣くほど、ガチ説教されました。
涙をこらえられない時点で、会社員には向いていないなあ、と思いました。

で、その方が、私が帰国する前にくださったのが、カズオ・イシグロ「日の名残り」
「まだ翻訳は出ていないけど、最近注目の作家だから。
 村上春樹さんが好きなら、きっと面白いよ」

この人は、多分、状況が違っていたら、
仲良くなれる人だったなあ。。。と思いました。
帰国後も、相変わらず叱られ続けたのですけど。

で。カズオ・イシグロ。
今更ですが、すばらしいですね。
「わたしを離さないで」(Never let me go)を、年末一気読みしました。
同名のタイトルのジャズスタンダードがあるので、
その曲が脳内で流れていました。
お話の内容は衝撃的なのですが、静かに淡々と語られているので、
心の深いところに沈んで行ってしっかり着床する小説でした。

本の中に出てきた、
「胸に古い世界をしっかり抱きかかえている」というフレーズが、
自分へのメッセージのような気がしました。



廣田ゆり20161118

今年もいろんな方にお世話になりました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
よいお年を!
















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テーマ:映画音楽 - ジャンル:映画

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News! 3/6(木)20:00~高田馬場サニーサイドにてピアノトリオ(Pastis?)いたします!

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先日のサニーサイドのピアノトリオ、
おこしくださったみなさま本当にありがとうございました。

今回はスタンダードづくしの内容で、
モスランズでお世話になっている西川輝正氏(ベース)&キレ味ぴりりの海老澤幸二くん(ドラムス)
の二人といっしょに、楽しく演奏させていただきました。


恒例の2セットめのスペシャルテーマは、「送りオオカミ」(!)
いえ。
オオカミ、というのは単なるシャレで、
(というか、この言いまわしはなかなかに昭和っぽいかも。。。)
「デートのあと、今日の別れが惜しくて、いつまでもいっしょにいたい恋人たち」の曲でした。
選曲は
「Walkin' my baby back home」(A.Turk)
「If I Could be with you (one hour tonight)」(James P. Johnson)
「Everytime we say goodbye」(Cole Porter)
「It's a pity to say good night」(Billy Reid)


別れを惜しむ内容とあって、ゆったりとロマンチックな4曲でしたが、
とにかく好きな世界なので、たっぷりお届けしてみました。
終わったあと、話していたら、この「If I Could be with you」が
知らない曲ではあるけれど、いちばん好きだったと言ってくださったお客様がいて、
とてもうれしかったです。
ちょっと個人的にいわれのある、大事な曲なものですから。
(色っぽいハナシではありませぬ。)


ところで、このテーマにいちばんふさわしいけど、演奏しなかった曲があります。

「Two sleepy people」(Hoagy Carmaichael)。
これは、
「人生も黄昏が近づいて、残り少ない二人の時間を惜しむ老夫婦」の曲で、
「昔、うちまで送っていくと、君のパパは僕に対して怖かったよねえ。。。」なんて、
若い頃のデートの思い出話なんかしながら、
もう二人とも「眠い」んだけど、もうしばらく一緒にいたいから、起きていようね。

という歌詞なんです。
前にも書いたことがあるのですが、
曲の内容を説明すると泣きそうになってしまうので、今回はやめにしました。


次回、ピアノトリオは3/6(木)。
今度はPastis?(パスティス)をいたします。
遊びにきてくださいね!




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News! 1/30(木)19:30~高田馬場サニーサイドにてピアノトリオいたします!

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「うたかたの日々」


図書館の返却期限が3日オーバーしてたので、急いで取り掛かったのですが、
大はまりしました!
「うたかたの日々」(ボリス・ヴィアン)

この手の小説では、私にとって「百年の孤独」以来のヒットです。
(「西瓜糖の日々」とかは逆に苦手でした。なんでだろ?)

そして、本のなかにでてくる、
とりわけ中毒性の高い時代のエリントンの音楽が魅惑的で蠱惑的で、
すっかりとりこになってしまいました。
ヘヴィーな赤ワインと葉巻と硝煙の匂いがする20年代の音楽。
当時はそういうのを、「Sultry Tune」といっていたみたいですね。

そんな時代のエリントンを集めた「Webster Blanton Band」という3枚組のCDがあるらしい。。。
アマゾンでは中古で¥5000。でもでも、買っちゃうか???

ちなみに、この小説中には
主人公が開発した、
弾いた音楽がそのままカクテルになって出てくる
「ピアノカクテル」
というすてきな代物が登場します。

うわあ。
全部のレパートリー、試してみたい~
悪酔いするかもだけど。



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最近スゴいと思ったことふたつ。

久しぶりに聞いたダラー・ブランド「アフリカン・ピアノ」。
この人、左手と右手の分離度高すぎ!
よく、前衛音楽的なテイストの演奏で、
ループしたリズムを電気的(?)に再生したのに合わせて、
おもむろにフリーな演奏を繰り広げる、というのはよくあることですが、
それをひとりで、同時におこなっているという。

右手がどんなに暴れても、冷静な左手が同じリズムをループしているアメイジングさ。
これ、意外にピアニスト以外には、わかってもらいにくいかもしれませんが。。。


そして、ふたつめは「そんで」。
忌野清志郎さんの「デイドリーム・ビリーバー」。
よくコマーシャルでもかかっていますが、ちゃんと全部の歌詞を聞いてみたら、
悲しい歌詞なんですね、これ。

原曲の英語の歌詞を見てみると、
夢みがちな彼と、美人の彼女が結ばれて、一緒に暮らして、
そろそろさまざまな「現実」に直面しつつあるという、
青春時代の終わりを予感させる内容で、
なんだか、映画「卒業」のラスト・シーンを思い出してしまいました。

で、清志郎バージョンでは、
「彼女」が亡きひとになってしまうという、さらに厳しい内容になっているので、若干趣がかわってみえていますが、
それでも、
振り返って、青春さなかだった頃、
洋々たる前途をなんの根拠もなく信じていた頃の
甘酸っぱい、しかも、のほほんとした気分、
は、原曲から引き継いだもので、
それを最も象徴的に表している言葉が、「そんで」だと思うのです。

すごいな、この言葉のセレクト。
「そして」にしなかったとこがミソだ。
ちょっとトシをとってくると、この「そんで」のぐだぐだ感にムカっとくる日もくるわけですが、
ユル~く「そんで」とか言っていられた日々が、どんなに幸せだったかも、その時わかるんですよね。
あっ。スゴく「大人」みたいなこと書いちゃった。


「ずっと夢を見て、安心してた
 僕はDay Dream believer そんで
 彼女はクイーン」
(デイドリーム・ビリーバー/タイマーズhttp://www.kget.jp/lyric/29762/)








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10/31(木)リーダーでピアノトリオいたします!→コチラ

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昔読んだ愛読書を読み直してみよう、キャンペーン中です。

今とりかかっているのは、ブラッドベリの「火星年代記」。
今日は、嵐の前の微妙な雨もようで、
小説に描かれる火星のメランコリックな風景と微妙に重なります。

この小説が1冊の本として出版されたのは1950年だそうですが、
火星、ときて思い出したのは、

「私を月につれていって。木星や火星の春がみてみたいの」
おなじみ「Fly me to the moon」(1954)。

この時代は宇宙への夢がきらきらしていた時代だったのでしょうね。

「彼女、僕のロケットに乗ってかない?月にでもデートしにいこうよ」
なんていうナンパな歌詞の曲を
あのナット・キング・コール様も歌っていらっしゃいました。
(「Destination Moon」1952 Roy Alfred & Marvin Fisher )

ところで、ブラッドベリの短編の中で私が好きな一篇は「いちご色の窓」(たぶん)というお話です。
どの本に入っていたか思い出せないのですが、
確か、どこか僻地の惑星に移住した夫婦の話で、
孤独で不安がる妻に、夫が一台のピアノを取り寄せてくれるという、それだけの話なのですが、

そのピアノがあるだけで、そんなどうしようもない孤独がいやされるなんて、
どんな響きがするんだろう。

当時乙女だった私は思ったわけです。

どんな響きがするんだろう。
本日の寒い雨模様の中、リアル私も、いま思っております。
















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Information

廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズミュージシャンとしての活動のかたわら、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、大人のためのカフェミュージック「Malt Oriental」、エキゾな「モスランズ」、バイオリンとコンガを主軸とした「月夜の散歩」など、独自の音楽世界にたずさわって、ユニークな活動を続けている。

    ボーカリストに寄り添うピアノ伴奏スタイル、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリー~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)、「月夜の散歩」(2017年7月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。自転車で東京都内をめぐること、お茶を飲むこと、。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    Youtubeチャンネルは、
    Malt Oriental→https://www.youtube.com/channel/UCtncA4yrisZdWTLfwPDzAbA/
    (コピペしてください)

    レッスンもいたします♪
    生徒募集中。
    コメント欄に管理人宛にコメントを送ってください。

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