ピアニスト廣田ゆりの部屋

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ジャズシンガーさんの伴奏のお仕事で楽しいことのひとつに、MCがあります。
みなさん大体歌う曲の説明をされるのですが、個人の体験のフィルターを通して語られるので、
同じ曲のMCでも、人によって微妙にニュアンスが変わって、面白いのです。

まだ新人さんだと、歌詞の内容を説明するので精一杯ですが、そこがまた初々しくてよかったり。
ベテランさんになると、曲が使われたミュージカルや映画の話をしたり、
季節や、その日の天気にちなんで曲を選んだり、
時には、自分の体験にからめてちょっと意味深に曲紹介されると、
「一体彼女の過去になにがあったの~?!」と、イントロ出すのにも気もそぞろになったりして。

しかし、そんなジャズシンガーの世界に蔓延するおそろしい病があります。

ミュージシャンに渡す楽譜が間違ったりしたときに、
「ふめんなさい~」
と言い出したら、発病した証拠です。

どんな初々しいシンガーでも、どんなに麗しいシンガーでも、
業界に1年くらい浸かっていると、だいたいこの病にかかるようです。

そして、年季のはいったミュージシャンになると、
「夜も更けてきました。。。私も老けてまいりました。。。」

とか、
「次の曲はアントニオ・カルロス・ジョビンの『波』。。。一丁、つゆだくで」

とか、
「次の曲は、朝は友達じゃない、昼も友達じゃない。。。夕方フレンズ!」

など、若干手がこんできます。


最近聞いたなかで、最もスジガネイリだと思われた一例。
別れた恋人の幸せを祈る「I Wish you love」という曲を、それはそれは素晴らしく歌ったあるベテランミュージシャンが、
店いっぱいのうっとりしているお客様に向かって、ささやきかけるような声で、

「この歌の出だしは、
I wish you bluebirds in the spring
To give your heart a song to sing
And then a kiss, 。。。
 安全なキスってどんなんでしょうね?」


ほんと。どんなんでしょうね?




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だからどうしたっていう話題ですが。。。

「Someone Watch over me」と
「In a Sentimental Mood」と
「P.S.I love you」
の出だしが同じですよね。

管楽器やギターの人とやっていて、「次はむにゃむにゃ~(曲名)やるからね」
とか言われて、聞き返そうとしたら、
相手はもう最初の部分を吹き始めていた、、、とかいうときは、その先まで聞かないと曲がわかりません。

最近、「ちはやふる」を読んでいたら、
百人一首の上の句が途中まで同じ札のことを「大山札」と呼ぶ、というはなしがでてきましたが、
まさにそんな感じかと。
ドレミソラドのあとがレかシか、とかいうことが、
きみがため、までは一緒だけどそのあとが違う二首は、取るのをぎりぎりまで待つっていうのに似てるなあと。

あ、それだけの話なんですけど。

ちなみに「函館の女」の出だしもこれだなあと思います。



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お待たせしました。その参でございます。

披露宴で後ろめたいことなく、天下晴れて演奏できるスタンダードジャズナンバー。
なるべく有名な曲を中心に、自分の好みで10曲あげてみました。

A列車で行こう(Take the A train)
 デューク・エリントン楽団の代表曲。メロの有名さ、「ジャズだぜ」感、景気のよさはピカいち。
 乾杯あとの宴会開始盛り上げにもってこいです♪

♥Moonlight Serenade
 6月の月夜、恋人に捧げるセレナーデ。甘い。甘すぎる。
 文句なく有名メロディ。個人的には、くずしたりしないで、そのまんま弾くのが好き。
 入場、お色直し退場など、いろいろなシーンに似合います。

♥As Time Goes by
 映画「カサブランカ」で使われたため、幅広く知られています
 「どんなに時がすぎても2人の恋は変わらない」
 映画ではボギーと人妻の間の恋だったけど。。。アレ?

♥Fly me to the moon
「私を月に連れて行って、火星の春がみてみたいの。
 ...ていうのは、あなたのことが好きっていう意味なのよ」
 「エヴァンゲリオン」でボサノバで取り上げられたので、新郎新婦世代にはどストライク。
 プロ野球中継中も流れていた気がするので、お父さん世代にもうけるはず。

♥Someday My Prince Will come(いつか王子さまが)
 ご存知ディズニーのナンバーですが、マイルスやエヴァンスなどのジャズマンが取り上げています。
 もう、どこに使っても貼り付きます(?)。

♥It's Only a Paper Moon
小粋で楽しい感じのスイング。
 バイオリンとかいるとキマるんですけどね。
 「紙でできた月でも、あなたが信じてくれたらホンモノ」

♥L-O-V-E 
「LOVEは世界の言葉、LOVEは二人の宝
 愛し合えば明日も明るい」という、めでたい日本語の歌詞がついています。
 原曲は「あなたにほかに好きな人がいたとしても」というひとことがあってややヤバイんですが。
 昔、缶コーヒーのCMで浜崎あゆみちゃんが歌ってたんだけど。。。。いまはそれほど有名じゃないかなあ。

♥Misty
 恋にとまどう様子を「まるで霧のなかにいるみたい」、とたとえた、ロマンチックなバラード。
 「恐怖のメロディ」というクリント・イーストウッドのサスペンスに使われたのが有名ですが、曲の美しさには変わりないので。。。 

♥Someone Watch Over me(やさしき伴侶を)
 「私を見守ってくれる羊飼いはどこなの?私にはいつも見守ってくれる人が必要」
 最近、某不動産屋のCMで、歌ヴァージョン、インスト・ヴァージョンなど流していたので、使うなら今!
 花嫁のお手紙朗読、花束贈呈におすすめ。

♥明るい表通りで(On the Sunny side of the Street)

「コートと帽子を手に、表通りを歩けば、ロックフェラーの気分♪」
 人生の応援歌です。近年はビールのCMに使われていたような。
 お開きのお見送りにおすすめ♪



もちろん、ほかにも、
「My one and Only Love」「Nearness of you」「Unforgettable」「Night and Day」「For Once in my life」「Almost like being in love」「If I Were a Bell」「I Can't give you anything but love」「Tea for Two(二人でお茶を)」「Love letters」「When you're Smiling(君微笑めば)」「Cheek to Cheek」

などなど、ふさわしい曲はいっぱいあります。

しつこいようですが、「披露宴のBGMはジャズで」と言われたときは、
曲目より雰囲気のことを言われている場合が多いので、曲に指定がなければ、いろいろ取り混ぜて、
「雰囲気よく」盛り上げれるのが大事だと思うので、曲にとらわれる必要はあまりないと思っています。

ちなみに、
どうしても、よく知られている曲をまぜてほしい!
といわれた場合の鉄板3分野は、

ディズニー!(「星に願いを」「美女と野獣」)
映画音楽!(「Over the Rainbow」「Smile」「Moon River」とか。。。)
ボサノバ!

日本の曲でも、「未来予想図」(ドリカム)「Everything」(ミーシャ)「ありがとう」(いきものがたり)とか、いいんだけど、
こういうのはあんまりアレンジしないほうがいいし、
有名すぎて聞き流せないのか、
なぜか場がカジュアルになりすぎる(!)おそれがあるのですよね。

外国語の曲だと、適当に距離感があって、BGMとして聞き流しやすいのか。。。
このへんのことは、ホテルのラウンジで弾いていた頃からの疑問だったのですが、
謎はまだ解けていないので、またの機会に。


とにかく、来る6月に向け、
皆様、生演奏のジャズをサカナに、ぜひ、おしゃれな披露宴をあげてほしいなと思う次第でございます。










 





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つづきです。

インスト(楽器だけ)で演奏するんだし、
歌があったとしても英語で、
さらに、ジャズの場合は、曲は素材としてとらえていて、どんな哀しい曲でもウキウキ演奏してしまうこともできるので、
そこまで神経質にならんでも。。。とも思いますが、

お客様のなかに、英語国民がいたり、ジャズ愛好家がいたり、ということ場合も考えて、
忌み言葉をさけるのと同様の感覚でヤバそうな歌詞のスタンダードはさけるようにしています。
もっとも、リクエストいただいた場合は別ですが。

さて披露宴でやるにはちょいヤバイスタンダード(なるべく有名曲)とそのヤバイポイントですが。

All of me
(どうせ別れるなら私のすべてを奪ってからにしてくれればよかったのに)

Star Dust
(あの星屑のメロディを聴くと、もういない恋人がそばにいるような気がする)

Tennessee Waltz
(友達に恋人をとられたあの夜のワルツが忘れられない

Body & Soul
(身も心もささげたのに捨てられてしまった)

Moanin’
(タイトルがすでに『呻き』)

枯葉(Autum Leaves)
 (秋の景色をみながらいなくなってしまった恋人をしのぶ。人生は愛し合う二人を分かつ)

酒とバラの日々
(子供のように笑い、追いかけっこに明け暮れた『酒とバラの日々』には二度と戻れない、アル中のわたし)

Satin Doll
(娼婦のおねえさんの歌)

ほかにも、一般に知られているかどうかは別として、よく演奏されるスタンダードでヤバイのは、
「Just Friends」「I’ll close my eyes」「But not for me」
などでしょうか。

ヤバイ曲ばかり挙げていても仕方ないので、次はオススメのジャズ・スタンダード(なるべく有名曲)もピックアップしたいと思います。
すごいなあ、書いても書いても終わらない。
なんでこんなにこだわってんだ、あたし。
いや、披露宴というのはそこまで気をつかう仕事なんすよ~。


(つづく)






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もうすぐ6月。結婚式のシーズンです。
日本のジューンブライドは梅雨の時期なのでお天気が心配ですが、
なにはともあれ、おめでたいことはじゃんじゃんやってほしいなあと思います。

私は結婚披露宴のBGMのお仕事も長いのですが、
主役もお客さまも、みんな上機嫌で、好きな仕事のひとつです。
花嫁のご両親へのお手紙朗読のBGMでは、花嫁に気持ちよく泣いてもらえるように、
気合いをいれて練習したりしています。


ところで、やってて感じる最近の傾向として、曲のリクエストが増えた、ということがあります。
「ゼクシィ」などで研究している新郎新婦も多いからでしょうか。

ちょっと前は「ジャズ。おまかせで」というシンプルな指定が多くて、
「その『ジャズ』はどのあたりを意味するのか・・・・?」
と、思いつつも、私の守備範囲の1950年代的ピアノトリオのイメージで
おしゃれでゴキゲンとか、小粋、とか、ロマンチック、とかを演出していました(いるつもりでした)。

雰囲気悪くなかったと思うんだけど。。。


でも、最近のリクエスト曲の傾向をみるに、
「ジャズ」といっても人によって指しているイメージは多種多様で、

ディキシーランドジャズっぽいものをもとめていたり、
ブギウギをもとめていたり、
ボサノバだらけだったり、

キース・ジャレット・トリオ演奏の録音を添付して「コピーしてこういうふうに弾いてください」とか。
(いや、これをまるまる完全に弾けるのはキースだけでしょ~)

そこまでは言われなくても、「こういう路線で」と
がっつんがっつんにアウトした、男気、体育会系な芸風をもとめられたり。
(食事しにくいんじゃないかなあ。)

人によっては、「ジャズ」といったわりには、リクエスト欄はカーペンターズやミスチル、オザキが並んでたり。。。
(あまりしっかり「ジャズ」アレンジすると、原曲がわからなくなって、リクエストした甲斐がなくなってしまうので、こういうものはなるべく原曲に忠実に弾きます。結構好きだし♪)

つまり、自分の思っているものよりかなり広範囲な守備が求められていたことが判明したのです。

もちろん、婚礼なので、なるべくイメージどおりに弾いてあげたいのですが、
守備範囲外のものは練習時間が必要になるし、できるものとできないものが出てきちゃうのですよね~。

それらをクリアして、
ではオーソドックスなジャズのスタンダードナンバーでまとめましょう、となったとして。
しかもなお問題が。
ジャズのスタンダードナンバーは英語なので、曲の有名さだけで選曲すると思わぬ落とし穴があるのです。
最近は、披露宴にも外国からのお客様がいることが多いので、
万が一歌詞を知っている人がいたら、これはヤバイかも...という曲が多数。

(つづく)






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Information

廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト・作曲)プロフィール

    ジャズピアニストとして都内ライブハウスに出演しつつも、スウィンギー&スウィートな音楽性で、ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」、エキゾな「モスランズ」、ビッグバンド「Gentle Forest Jazz Band」のCD、ライブに参加するなど、
    ユニークな活動を続けている。

    「古本屋のワルツ」に代表される、古い映画音楽のような、ロマンチックなメロディメイキングのセンスに高い評価がある。

      現在はバイオリンとコンガを主軸としたライブシリーズ「超素敵音楽会〜月夜の散歩」が好評。

    リーダーCDに「ザ・ローリング・リリ~リリー婦人の7分半ピアノロール」(2009)、「ノミのサーカス」(2015年8月)など。

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。

    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。昼間のビール、夜更けのワイン。

    レッスンもいたします♪
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    Contact
    hiro-yuri@m3.dion.ne.jp
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