ピアニスト廣田ゆりの部屋

ジャズピアニスト廣田ゆりのサイト。本人が参加しているノスタルジックジャズバンド「黒船レディと銀星楽団」のサイトにもリンクしています。

 ホーギー・カーマイケルといえば、「Star Dust」「Georgia on my mind」「Nearness of you」「Sky Lark」など数々の名曲の生みの親として有名ですが、彼のあまり知られていない陰の名作に「Two sleepy people」(眠たいふたり)というのがあります。

 初めて聞いたのは10年以上前、宮崎有加嬢の歌だったのですが、あまりにいい歌なので、黒船ちゃんにもお願いして歌ってもらったことがあります。

内容は(ちょっとフィクション混ざります)...。
ある老夫婦が炉端で昔話。

「昔はよくダンスにいったものよね」
「帰りに家まで送っていくと、君のパパは怖くって」
「でもおやすみなさいって言うのが名残り惜しくて、玄関先でずっとうろうろしてたのよね。眠いのをがまんして」
「結婚したのは秋だったよね」
なんて、言っていて。

 今は二人とも人生の黄昏にさしかかって「眠る」時間がとっくにきているのに、でもまだ「お別れするのが名残り惜しくて一緒にいたい」ので、眠るのをがまんしている、という、歌詞なのです(私が思うに)。

 曲もいいんですが、この歌詞、どうですか?

 なかなか歌っている人がいなくて、私は、やっとファッツ・ワラーが小粋に歌っているヴァージョンをみつけて宝にしています。実はこの曲は、ボブ・ホープの映画の挿入歌で、もとは単なるラブラブのカップルの歌らしいのですが、ファッツ・ワラーのダミ声で聴くとあら不思議。私には上記のような内容に聞こえるんです。
 映画の中ではどんな使われ方をしてたんでしょう。知りたいなあ。
 

 ところで、ハンガリーの映画「人生に乾杯!」というのを十条のシネマカフェで見ました。
この歌を彷彿させる内容です。

 60年前、社会党の秘密諜報機関の「手入れ」がきっかけで、党の運転手だった「彼」と伯爵令嬢だった「彼女」が運命的な恋に落ち、二人は結婚、幸せに暮らしましたとさ...。というおとぎ話のような出会いだったはずが、81歳と70歳になった今は二人とも、インフレのおかげで二束三文となった年金で家賃も払えない貧乏くらし。
 
 一念発起したギックリ腰の亭主が、華麗なドライビング・テクニックで諜報機関時代の名車「チャイカ」を操り、二人は強盗(!)の旅にでる...。

 というロードムービーなのですが、強盗系ロードムービー「ボニーとクライド」「明日に向かって撃て!」などの定番のラストとはちょっと違うエンディングでした。私は、好きだったなあ、この映画。ミニシアター系が好きな方にはおすすめです。


 もひとつ「ところで」
 一字違いで「人生に乾杯を!」というタイトルだと、銀星楽団時代何回か対バンをさせてもらった「コーヒーカラー」というバンドの代表曲の名前になります。これもいい曲なんですよ〜♪

 
 
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 先月、妖怪に見えて仕方がないギターの話を書きましたが、どうしても妖怪の名前に聞こえる言葉というのもあります。

 「モカマタリ」(コーヒーの種類)、「デロンギ」(イタリアのおしゃれ家電メーカー)、「モチベーション」(30代男性が好んで使う言葉)。きわめて個人的には、デロンギがいちばん怖い。

今月もどこかのお店でお会いできるのを楽しみにしています。

2/2(火)湯島カスター(03-3836-1841)
 19:45〜23:10 ¥3500(1ドリンク付き)+オーダー
 森郁(ボーカル) 田嶋真佐雄(ベース)
 湯島の気のおけないジャズバーです。

2/4(木)四ツ谷 Voice(03-3355-3455)
 19:50〜
 秋元直子(vo)Duo

2/9(火)代々木NARU(03-3370-8154)
 19:15〜 ¥2625+オーダー
 中垣あかね(ボーカル) 金森もとい(ベース)
 代々木の老舗ジャズクラブです。

2/10(水)学芸大学珈琲美学(03-3710-1695)
 20:00〜 MC ¥2,500
  秋元直子(vo)Duo

2/13(土) 立川ジェシージェームズ(042-525-7188)
19:00〜 MC ¥2000
 秋元直子(vo)DUO

2/15(月)湯島カスター(03-3836-1841)
 19:45〜23:10 ¥3500(1ドリンク付き)+オーダー
 中野幸代(ボーカル) 林正男(ベース)
 湯島の気のおけないジャズバーです。

2/24(水)湯島カスター(03-3836-1841)
 19:45〜23:10 ¥3500(1ドリンク付き)+オーダー
 森郁(ボーカル) 林正男(ベース)
 湯島の気のおけないジャズバーです。

2/25(木)青山アンクルハット(03-3498-5798)
 20:30〜23:00 森まどか(ボーカル)
 青山の夜景を見ながらくつろいでください。

2/26(金)浦和ロイヤルパインズホテル19F(048-827-1165)
 18:30〜22:00 塩川俊彦(ギター)
 夜景の美しいバーラウンジです。埼玉近郊の方はぜひどうぞ

2/27(土)代々木NARU(03-3370-8154)
 19:15〜 ¥2625+オーダー
 丸山つたえ 瓜生奈美 木村裕子(ボーカル)金森もとい(ベース)
 代々木の老舗ジャズクラブです。



<ソロピアノ>
いずれもの雰囲気のいい素敵なお店です。ゆっくり飲みたい日に寄ってみてください。

2/12(金)新宿rit bar(03-3354-4315)
 20:00〜23:50 ¥1000+オーダー

2/17(水)新宿Pearl bar(03-3354-7577)
 20:15〜23:55 ¥700+オーダー

2/22(月)新宿Dance(03-3354-4774)
 20:15〜23:30 ¥500+オーダー




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 先月サニーサイドに引き続き、二子玉川のライラで昨日やりました私のリーダートリオ、お越しくださいまして、どうもありがとうございます。

今回のセットは

1st 
側道注意
The Drunken Penguin(Bent Farbric)
11月
Small 'C'(田嶋真佐雄)
film noir

2nd
モダンタイムス
(バードランドの子守唄 by 長谷川夏子嬢)
Luncheon Box
動物園に行こう
海流の中の島々
Cinq

(アンコール)
Bewitched!(奥様は魔女)
いくたびの秋

メンバーは、田嶋真佐雄(ベース)、中屋啓之(ドラムス)の二人ですが、今回田嶋くんが参加している鵠(くぐい)というユニット(残念ながら今は休止中ですが)の歌姫、長谷川夏子嬢が遊びに来てくれたので、一曲歌ってもらいました。

 毎回来てくださる方、または初めて聞いてくださる方、銀星時代のお客様で遠方から来てくれた方までいて、本当にうれしかったです。
 スタンダードやるときももちろんですが、オリジナルをやる時は、曲のイメージの説明をていねいにやりたいなと思っています。
 今回も「動物園に行こう」は、サル、鳥、象などいろんな動物が出現したらしく、聴く人によっていろいろ印象が違うのが面白いなと思いました。あと、「海流の中の島々」は、ヘミングウェィというより、サリンジャーに聞こえる、という意見もありました。サリンジャー。高校生の時に読んでひとつも意味がわからなかったけど、今読むとまた何か新しい発見がありそうですね...?


 このトリオ、新曲も少しずつふやしていきますが、たとえ同じ曲でも、アドリブなど少しずつ練れて、違う情景が見えるように変わっていきますので、また遊びにきてくださいね。
次回は3月11日、高田馬場サニーサイドでございます。お楽しみに♪
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 先日、ロン・カーターのソロベースと三島由紀夫(本人)の朗読、というコラボレーションの夢を見ました。カッコよかったなあ...。もちろん、夢の話です。
 三島由紀夫、2冊しか読んでないのに、なんで三島由紀夫だと思ったんだろう。そしてなんでロン・カーターなんだろう...。

 と、考えてたら思い出した、これは現実の話。
 昔「ロン・カーターが音楽やってる映画の試写会のチケットあるから」って誘ってもらって、「パッション・ベアトリス」というのを見にいったんですが、これが中世ヨーロッパの話で、火あぶりあり、近親相姦ありの、見たのを後悔するような内容でした。
 そのとき不吉に鳴り響いていたロン・カーターのベースを、思い出したのです。
 あれはあれでカッコよかったけど。。。でも別の内容の映画だったらもっとよかったのにな...。

 あんな前のこと、覚えていたなんて、脳みそのどこにしまってあったのか、びっくりしました。


 ところで、上記のフリとはまったく関係なく、お知らせです。
 昨月のサニーサイドのリーダーライブ、来てくださったみなさま、どうもありがとうございました。
続けていると少しずついろんな変化がみえてくるのがこういうトリオの面白いところですね。新曲「動物園にいこう」も私が当初想像していた以上にいろんな動物が登場して、「サファリパークに行こう」と改題しようかと思ったほどでした。

 今月も引き続きライブいたしますよ〜。まだ聞いてない方も、ぜひぜひ、遊びに来てくださいね。

1/28(木)二子玉川 Bar LIALEH(ライラ) (03-5491-1951)
  オリジナル曲をやるトリオで出演します。ぜひぜひ「投げて」やってください!
  19:30開場〜  20:00開始〜(2ステージ)  
 テーブルチャージ\500+投げ銭
  田嶋真佐雄(ベース) 中屋啓之(ドラムス)
 私のリーダートリオです。今月イチオシです!


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 「ロシュフォールの恋人たち」という、ミシェル・ルグランの天才ぶりを余すところなく見せつけるミュージカルの名画があります。
 カトリーヌ・ドヌーブと実のお姉さん女優のフランソワーズ・ドルレアック(この人はその後交通事故で亡くなってしまうのですが・・・)が主演で、細かい色合いまで凝りにこりまくった町のセットの中で、旅芸人の一座や奇妙な殺人事件がからんで、不思議....?な展開もありながら、とにかく楽しくて大好きな映画です。

 この作品の前哨戦に有名な「シェルブールの雨傘」があるのですが、セリフのひとつひとつが音楽になってて、素で語られるセリフがひとつとしてないところが独創的です。ミュージカル好きが見ても「いくらなんでもそこまでしなくても...」と思わせる大実験映画ですが、とにかくカトリーヌ・ドヌーブがきれいで、音楽がおしゃれなんで、最後まで目(耳?)が離せないのです。
 
 当時米国で「ウエスト・サイド・ストーリー」が大ヒットしたこともあって、「ロシュフォールの恋人たち」もそのクライマックスの盛り上げ方が似ていたりする(それまでの数々の挿入歌が一曲の中に一気にあらわれて、大合唱になる)のですが、なんといっても「ウエスト・サイド」といえばこの人、ジョージ・チャキリスが出演しているのもこの映画の魅力です(足をVの字に振り上げているアノ人です)。
 ジョージ・チャキリスが歌い踊っている場面をみると、スゴイ言葉ですが「男盛り」ってこういうことなのかなあ、と思います。フェロモン出まくりなんだもん。

 でも書きたかったことはそれではありません。
この映画のオープニングまもなくに美人姉妹が歌い踊る「双子座の姉妹」という、それはそれは楽しいナンバーがあるのですが、その歌詞に「ミッファッソラーミーレー、レッミファソッソッソレド〜」って音名で歌うところがあって、そこが気持ち悪いの。正直私は絶対音感はないんだけど、絶対その音「ミ」じゃない!んだもん。
 だから、これを聞くたびに、これは「移動ド」(音楽の時間で昔やりましたよね?)で歌っているんだから、おかしくないんだから、と自分の中で説得しなきゃならないんです。やめてほしい、こういう歌詞。

 ちなみ「サウンドオブミュージック」の「ドレミの歌」はジュリーアンドリュースの声域が広いので、なんのストレスもなく聞くことができるなあ、と思っていたら、youtubeにアップされていた音源で確かめてみたら、実はこれも半音低くてキイはBメジャーでした。「大体音感」の持ち主は半音くらいなら気にならないってことですね。
 
 ちょっと前にCMで「空高くドレッシング」みたいな名前の商品があったんですが、そのCMソングが「ソ〜ラッドレ!」という歌で、これはそういうつもりのネーミングじゃないから完全に音名とは関係ないメロディがついていたのですが、これも個人的に気持ち悪かったなあ....

というと私はとても神経質なヒトみたいですが、一時期はやった地名あてクイズ
「ソソソソソソ...」*1とか
「シ(ちょっと高く)ド(同じ高さで)」*2とか
「ド〜(上昇して歌う)」*3とか、
そういうのは全然平気なので、ご安心ください。

 そういえば、「ロシュフォール」には、ジャズ好きな方にはたまらない「You Must believe in Spring」の元ネタが出てきます。ビル・エバンスのアルバムで聞いてその美しさに感動された方はぜひとも。




*1大磯 *2下高井戸 *3登戸
もっとあったけど、忘れました。一時期はやりましたよね〜、こういうクイズ。
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Information

廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト)
  • Author: 廣田ゆり(ひろたゆり/ピアニスト)
  • 東京都中野生まれ。かに座AB型

    5歳でクラシックピアノを始める。10代で映画にハマリ、名画館通いしているうちに、ジャズに出会う。学生時代はビッグバンドのサークルに入って、トランペットを吹いていた。

    卒業後はバブルOL生活のかたわら、ジャズ・ピアニスト元岡一英氏に師事。音楽のすばらしさに再び感動し、自分の音楽を追求するためにピアニストに転身。

    95年頃よりプロ活動を開始。ソロ、ピアノトリオ、シンガーの伴奏など、都内ライブハウス、ホテルなどでジャズを中心に活動中。エレガントでハッピーな音が好評。

    2003年春、ボーカリスト「黒船レディ」(水林史)に誘われてジャズ&ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」に「リリー婦人」として参加し、作曲と楽曲のアレンジを担当。同バンドで2006年10月「古本屋のワルツ」、2008年4月「黒船レディと銀星楽団」をリリースし、情景が目に浮かぶ独自な世界観のサウンドを作り出す。

    2009年7月、初のソロミニアルバム「ザ・ローリングリリ〜リリー婦人の7分半ピアノロール」を自主制作。(ハイファイレコードストアにて試聴・お求めいただけます。検索エンジンの『アーティスト』の欄に『ローリング・リリー』と入力してみてください)

    大事にしていること。明日はどうなるかわからないからこそ、音楽によって、その場の空気を多数の人とわかちあえる瞬間。
     
    趣味。月夜の散歩。古い洋館めぐり。お茶を飲むこと。本を読むこと。絵を見ること。

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    卒業後はバブルOL生活のかたわら、ジャズ・ピアニスト元岡一英氏に師事。音楽のすばらしさに再び感動し、自分の音楽を追求するためにピアニストに転身。

    95年頃よりプロ活動を開始。ソロ、ピアノトリオ、シンガーの伴奏など、都内ライブハウス、ホテルなどでジャズを中心に活動中。エレガントでハッピーな音が好評。

    2003年春、ボーカリスト「黒船レディ」(水林史)に誘われてジャズ&ノスタルジックポップスバンド「黒船レディと銀星楽団」に「リリー婦人」として参加し、作曲と楽曲のアレンジを担当。同バンドで2006年10月「古本屋のワルツ」、2008年4月「黒船レディと銀星楽団」をリリースし、情景が目に浮かぶ独自な世界観のサウンドを作り出す。

    2009年7月、初のソロミニアルバム「ザ・ローリングリリ〜リリー婦人の7分半ピアノロール」を自主制作。(ハイファイレコードストアにて試聴・お求めいただけます。検索エンジンの『アーティスト』の欄に『ローリング・リリー』と入力してみてください)

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